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 Sailing Clinic
Q:セイリングした後、セールの手入れはどうすればいいんでしょう?
A:
セイルは紫外線に弱く、また濡れたままではカビが生えたりします。きちんとした手入れが長持ちの秘訣です。

Main Sail

■D4レーシングセイル等はアラミド繊維(商品名Twaron)とポリエステルフィルムから出来ています。また、パネル仕様のセイルでも、 ケブラー/マイラーセイルのようにアラミド繊維(Twaron)とポリエステルフィルムから出来ている物は特にセ イルクロスが紫外線に よるダメージを受け易いので、使用しない時は露出を最小にするように注意してください。メインセイルは ブームの上に適切なカバー (ブームカバー等)無しで決して置かないようにしてください。現在では対紫外線性能を増すためにUVコートされたフィルムを使用し ている物もありますが、それでも完全なものではありません。下記データを参照してください。 (弊社ではUV Clear film 又はUV Gray film)

■メインセイルを畳む際は、バテンの永久的な変形を抑えるように注意して畳みます。すべてのバテンがブームに沿って並べられるか バテンに 沿ってメインセイルをヘッドからフットまでロールするか、またはブームの上できちんとたたんで下さい。

■通常弊社のメインセイルはベルクロ・システムでバテンを固定させます。又トップバテンはフルバテンになっています。 トップバテンのテンションは微調整して下さい。テンションが強いとセイルのトップ部分は深くなります。

■バテン・テンショナー(短いバテンを使っています)はメインセイルのバテンをセットする時とリリースするために使用します。 バテンテンショナーでバテンポケットのベルクロ部を切り離してバテンを取り外します。バテンテンショナー無しで無理矢理バテン を取り外さないようにして下さい。

■セイルのリーチのばたつきを止めるためには、メインセイルのリーチラインにテンションをかけてください。セイルのバタツキは セイルクロスを破壊するので、セイルに良くありません。またフットラインも同様です。セイル使用後はリーチライン、フットライン とも緩めることを忘れないように。

■メインセイルを降ろす前にメインセイルのアウトホールのテンションを緩めるのを忘れない様に。ハリヤードのテンションを緩めた時 にフットのテンションが増加し、セイルのタック部分がダメージを受ける場合があります。


Head Sail

■D4レーシングセイル等はアラミド繊維(商品名Twaron)とポリエステルフィルムから出来ています。 また、パネル仕様 のセイルでも、ケブラー/マイラーセイルのようにアラミド繊維(Twaron)とポリエステルフィルムから出来ている物は特にセイルクロスが 紫外線によるダメージを受け易いので、使用しない時は露出を最小にするように注意してください。
現在では対紫外線性能を増すために、UVコートされたフィルムを使用している製品もあります。(弊社ではUV Clear film 又はUV Gray filmを使用)

■ヘッドセイルはレース等で使用する時タートルバックにラフを基準にきちんとたたんでください。

■通常レース用セイルではストームジブを除いて、すべてのジブ(LP が110%以下)にはバテンがあるのでセイルを収納する時バテンが 曲がったり折れたりしない様注意してください。

■通常, ジブセイルはベルクロシステムでバテンを固定させます。
バテンテンショナー(短いバテン)はジブセイルのバテンをセットする時とリリースするために使用します。バテンテンショナーでバテン ポケットのベルクロ部を切り離してバテンを取り外します。バテンテンショナー無しで無理矢理バテンを取り外さないようにして下さい。

■ヘッドセイルもメインセイル同様、セイルのリーチのばたつきを止めるため、リーチラインにテンションをかけてください。 セイルのバタツキはセイルクロスを破壊するので、セイルの寿命を縮めます。またフットラインも同様です。
セイル使用後はリーチライン、フットラインとも緩めることを忘れずにしてください。


Spinnaker

■スピンネーカーは濡れている状態で収納しないで下さい。わずかに湿っている程度なら、乾くようにバックから 出して置きましょう。非常に濡れたセイルは、乾くように家へ持ち帰ることをお勧めします。
スピンネーカーを乾かす為に、はためくようにマリーナ等でそれらを掲げる事はしないで下さい。これは繊維の破壊テストをしてい るのと同じ事です。

■ヘッドセイルはレース等で使用する時タートルバックにラフを基準にきちんとたたんでください。


その他

■ヘッドセイルを揚げる時は、ボートの向きをアビームより風下に向けてセイルを揚げるようにして下さい。 セイルがバタつくことなく、スムースに上げる事が出来ます。
レースの時、スタートラインの周りでスタート前にヘッドセイルのハリヤードにテンションをかけたままでクローズホールド以外を 走らないようにしてください。スタートの5分前前後に改めてハリヤードのテンションをかけてください。メインセイルの カニングム・テンションも同じように扱ってください。

■タートルセイルバックは何らかの紫外線保護をセイルに与えます。しかしながら、バックの素材自体には紫外線に対する抵抗力が ないので、セイルはセイルバックを通してまだ紫外線に露出されています。したがって、ドックの上にタートルバックに入れたセイ ルを残すべきではありません。

■使用されるすべてのセイルは1日のレースの終わりにきちんとたたみ直してください。

■レースセイルはヘッド(途中でセイルが折られる事なく)からロールする事をお勧めします。